おすすめと見どころ・・・その2
■東京国際美術館福沢一郎記念室
緑濃い多摩ニュータウンのセンター地区に平成二年オープンしたばかりの新しい美術館です。
ファイン・アート・ギャラリーと名付けられた企画展示室では、国内、海外を問わず評価の高い現代美術作家の作品を取り上げた企画展示を開催し、美術の新しい流れをグローバルな視野で見ることができます。
中でも注目したいのが、平成三年に文化勲章を受章した福沢一郎記念室に展示された代表作「幽暗のレオナルド・ダ・ヴィンチ」(1986)です。
ミラノの王がレオナルドに依頼していた騎馬像がなかなか完成しないのを冷笑するライバル、ミケランジェロ。
その騎馬像も、結局は完成を前にしてガスコーニュ人の矢によって破壊されてしまうのです。
必ずしも明るくも華やかでもなかったレオナルドの生涯を取りまくこうした雰囲気が、「幽暗」という言葉に込められた作品です。